先日、確認検査機関の方が営業に来られ新しく事務所を出すので、是非使ってほしいとのことでした。
化石のような話なのですが、民間検査機関には出したことは無く全て役所（行政機関）に出していると言うと、予想通り信じられないという反応で、今や全数の9割近くが民間機関とのことでした。
まぁ冷静に考えれば、そんな事務所がまだあるのかと思うのも無理はないと思うのですが、施主から言えばきちんと確認済が下りればどっちでもよい訳です。何故なのか尋ねられたので、申請料が役所より高いとか急ぐ必要がないからと言うと「やってることは同じなので心配無用です。3日でチェックバックします。」と、にこやかに言われパンフレットを置いて行かれました。
確かに先日、区役所に行くと「本当にここへ出すのですか？」と聞かれ、まるで他へ出して欲しいと言わんばかりでした。長年確認を出していると提出先は役所とインプットされているだけなのに・・・。それ以外に公務員の方と話す機会はないので、建築課や消防予防課の人と顔見知りになるのが良かったりするのです。
首都圏ではこの民間機関が一定期間に申請料を半額で受付けたようで、競争し過ぎるとシステム自体の信頼性を失ってしまいます。あの偽装事件以来、民間機関はシステム上必要なのですから自制心も必要です。まぁ役所の仕事が無くなってはいけないと思い、また行政に出そうかなと思うこの頃です。